イラストメイキングー手書き編ー

ということで今回の絵はこれです



化物語より神原駿河さんです
この絵は友達に年賀状として送ったものです

では、早速描き始めましょう



1

まず、下書きです

今回は構図はオリジナルで
キャラクターは既存のものなので
とりあえずホントの下書きはノートに(画像省略)
何となく形になったところで紙に細かく下書き
ここでは一応資料を見ながら服や靴なども描きます

使用するのは基本はシャープペンです
たまに鉛筆も使いますが今回は消すことが前提なので
薄い芯を使ってささっと描きます


キャラは、8話ラストの私服が可愛かったのでそれで

2

下書きが完成したら次はペン入れです

普段はミリペンを多く使いますが今回はカッコつけたかったのと
ミリペンのインクがなくなってしまったのでGペンで
原稿用紙でなく、ただのA4のコピー用紙に描いているので

ひっかかりが弱くて若干描きにくい気もしましたけど気のせいだ

これは言うまでもないことですが
どんなペンを使っても乾くまでには多少時間がかかるので
右利きの人は基本的に左上から描き進めていきます
じゃないと自分の手でこすってしまいますからね

おれは癖というか、何故か前髪から描き始めることが多いです

3

下書きが完成しました

しかし見直してみたら明らかに足のバランスがおかしかったので
拡大コピーしてはっつけてまたコピー
というような一手間がありました
そんなことしなくてもいいように下書きの段階でバランスを
しっかり見なければいけませんね・・・

そして今回は媒体が年賀状なので年賀状に縮小コピーしました
最近のプリンターなら大抵ついてる機能だと思います

4

それでは色塗り開始です

使用するのはコピックです

コピックに関してはそこそここだわりがあるので
とりあえず30本くらいはないとお話になりません・・・
しかし1本が高いので水彩絵の具やその他の画材でも
クオリティが再現できればいいと思います
とりあえずおれはコピックを使っているので
コピックがあるという前提ですすめます

基本的には薄い色からだんだんと濃い色へと塗っていって
影をつけていきます

全体的にも薄いところから描いていくほうが塗りやすいので
(濃いものを先に塗るとあとでにじんだとき大変)
自分は基本的に肌色から塗っていきます

最初は下地の意味でE000で塗ります
E000はめちゃくちゃ使えるので3本持っています


5

普段なら影は色をだんだん濃く塗っていくんですが
今回はちょっとアニメ塗りっぽくしてみたかったんで
E95をいきなり使ってみました

影の付け方に関してはてきとーです
一応光源は何となく左上に設定していますが
影の付け方で形なども表現するのがアニメ塗りの醍醐味ですが
これが非常に難しい・・・
うまい人の真似をするのもいいですけど
実力でやるというのは結局経験のみがものを言うと思います

ムラのできないように塗ります

6

次に影と下地の色の中間色を塗ります
YR00を使用
YR00も実に使える色で、肌色の中間色として大活躍
これも2本以上持っていて損はしません

色の境目のところを何度もなぞることで
色が混ざり合ってなめらかになっていきます

個人的にこの作業が1番好きかも知れません

7

更に上からもう1度E000を塗ります
コーティングとでもいいましょうか
E000自体はほんとんど色はないんですが
肌のなめらかさを表現するときににはかかせない色です

全体をぬりぬりしていくだんだんとなじんでいき、
自然な感じに仕上がっていくと思います
ムラがある部分なんかもこれでごまかします
   
8

肌の部分の仕上げとして頬を赤らめてみました

最近の女の子のイラストなんかではどれもついているので


RV00でハイライト部分を囲み、V0000で肌色となじませます

細かい作業ですがこれが後で効いてきます



←こんなんになります

9

これでとりあえず肌色の塗りが終わりです

ほかの部分も基本的には同様に塗っていきます

なのでできれば各系統の色を少なくとも3色ずつ
おれは肌色系統だけで12色、灰色系統だけで15色使っています
お金はかかってしまいますがやはり数が多ければ
それだけバリエーションに富んだ塗りができると思います

個人的には中間色になる色を各系統1色持ってると強いです

下地色1本、基本色1本、中間色1本、影色1本
くらいあれば左くらいの塗りはできます

10

そんな感じで全体の色塗りも完成です

持っていない色を表現したいときなんかは重ね塗りが有効です

例えば髪の色なんかは今回、
薄い青を塗った上から灰色を重ねて、影を紫系統の色で塗りました

重ねて塗ると当然ですが元の色とは違う色になるので
組み合わせを覚えておくと次回描くときに楽です

そういう意味では灰色系統の色は割と万能に影として使えます

次に背景をてきとーに描きます

11

背景はあまりにもてきとーだったので省略

次にハイライトを付けていきます

ここでは用途によって色々なものを使います
色鉛筆や水彩絵の具を使うこともありますが
今回はポスターカラーの白を水に溶かして塗りました

瞳や髪の毛などはハイライトを入れると一気に栄えるので
あらかじめちょっと暗めに塗っておくのがポイントです

12

今回は神原さんの私服のスカートがチェック柄だったので
上からスクリーントーンを貼るという荒技です

トーンの張り方についてはイラストを描くこととは別ジャンルな気
がするのでここでは省略です

13

これで年賀状は完成です

ちょっと光を描きすぎた気がしますけど・・・


1番上の絵はこれをSAIで明度調整や光を簡単に加工しました


ね?簡単でしょ?(言ってみたいだけ)



後は色を塗る物体の素材などが違えば微妙に変わります
今回はなかったですが、金属を塗るときなんかは
影をあえていきなり濃い色で描いたり
写り込みなんかをいれる塗り方があったり


せっかくなのでおすすめのコピックの色を

E000
E00
YR00
E13
R20
B00
C系統
Y28


主に中間色や下地色、様々な場面で代用や重ね塗りで
役に立つものを挙げてみました

おれも年賀状作業でだいぶインクがなくなってきてしまったので
また買いに行かなくてはいけません

とにかくコピックはお金がかかる・・・





SAIで塗るへ

絵置き場に戻る

トップに戻る